riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

強烈ストレスでおこる、たこつぼ心筋症とは?高齢者で最近よくみかける心臓病について

 

 私は循環器専門医でない。

たんなる高齢者医療の専門医である。

最近以下の循環器の病がおおいと感じるので記載してみた。

タコツボ心筋症

 

症状は突然の胸の痛みや息苦しさ、全身のだるさがあり、心筋梗塞に似ている。

 

特に高齢の女性に発症するケースがおおい。

 

心臓に持病がないのに胸痛が現れるなどした場合はたこつぼ心筋症の疑いがある。

 

この病は1990年に発表された病で新しい概念の病である。

 

熊本地震のあと患者数が増加してきたことで有名になった。

 

原因として

強烈な身体的ストレス、急性内科疾患 感染、脳卒中、急性呼吸不全、急性腎傷害、術後…があげられる。

原因不明もかなりある。

普通は、自然治癒する割合がおおい。

 

統計的にきちんと数えたわけでない。

 

しかし、施設にはいっておられるかたや、入院なさったかたに割合がおおく発生しているのにきずいた。

 

外来で家から通院なさってるかたにほとんどいない。

 

施設入居とか入院による精神的ストレスがかなりあるのではないか?

熊本地震で被災されたかたと同じくらい、精神的ストレスがあることになる、

認知症だからなにも感じないとかんがえていたら大間違いである。

医療処置をいろいろされ、身体拘束されたら強烈なストレスになる。

また、すみなれた自宅を離れ、施設にはいった高齢者のストレスもかなりあると考えたほうがよい。

認知に親がなったかたら介護できないのは理解できる。

施設入居にふみきる理由もよくわかる。

だが、いいよ、施設いくよと穏やかに施設にはいられても強烈なストレスがあるとかんがえておいたほうがよい。

絶対に人間はすべて生きていると老いるのであるから、同じことが次世代でも起こる。

 

次によくみかけるのが大動脈弁狭窄症である。

 

大動脈弁狭窄症とは


加齢や糖尿病などにより弁が石灰化することで、全身に向けて血液を送り出す大動脈の弁口が狭くなる病気である。


これにより血流の流れが妨げられ、左心室への負担が大きくなる

つまり高血圧の原因になる。

高血圧は降圧剤服薬すればよい。

しかし、つまり弁がかたくなり、血流がとうりにくいので根本的治療にはならない。

根本的治療は、手術である。

超高齢者で手術を希望さなるかたもいるとは思うが、手術する外科医は少ないかもしれない。

手術するメリットがあるかになる。

今は100年人生の時代であるから、95歳でも手術したいというかたは、いるだろう。

しかし、手術にたえられる体力あるか、術後ねたきりにならないかはよく考えたほうがよい。

結論

よく総合診療医が高齢者で最近みかける二つの循環器疾患についてあげた。

たこつぼ心筋症が一般の高齢者い医療の窓口の外来でふえてきているのは、一般のかたはご存じないであろう。

大動脈弁狭窄症に関しては、加齢による弁の硬化によるものである。

だれでも加齢はさけられないのでおこりうる。

 

かかりつけ医にわからないことは、質問しよう。

私の患者様で質問事項をメモして聞く方がいるがこの方法はあれもきけばよかったとあとでおもうよりよい方法だと思う。

なんでも答えるのがかかりつけ医で専門医を紹介するのもかかりつけ医である