みんなでかえよう今の医療、地域包括ケアは皆さんの力が必要です
点滴大好きな日本人
日本人は元気ないので点滴してくださいとよく来られる。点滴の成分は、だいたいブドウ糖と電解質である。
ほかにおかずと我々いっているがビタミンもいれられる。
冷静に考えたら、これらは食事でとれる。
超高齢者だと点滴すると肺とか水浸しになる。溢水つまりおぼれた状況と同じになる。
なのに日本人は点滴大好きである。点滴して元気になったのはきのせいである。親が飲み食いしなくなると決まっていわれるのが脱水ですから点滴してください。
点滴すると超高齢者は水分過多になり、おぼれたのと同じ状況になる。痛い針で血管にさされ、最後は血管つぶれる。そうすると医師は太い血管の頸部か股のところから高カロリー輸液しましょうとなる。
点滴さされるのを超高齢者でなくても痛い。おさえつけられて太い血管に輸液(→中心静脈栄養という)されるのはさらに痛い
認知症でなくても私なら、いやだ!とさけぶであろう。さわいだら身体拘束される。手袋みたいなものから胴にまきつけるもの、手袋もされる。
下部に張った過去の記事、あなたは、認知症になりしばられても病院で最後むかえたいの?を拘束について書いているのでご参照ください。
高齢者でなくても点滴するより、元気ないならブドウ糖つまりチョコレートなどたべたほうが元気になる。糖尿病とかのかたでなく普通の成人のかたの話である。
日本人はあと風邪だとすぐ病院にくる。それも元気な働き世代がである。過去の記事で風邪、下痢を家で治す方法を記載したのでご参照ください。
抗生剤大好きな日本人
風邪できたかたは、すぐなおるように抗生剤処方してくださいというかたがいる。日本ほど抗生剤処方している国はない。それゆえに抗生剤がきかなくなる菌(→多剤耐性菌MRSA)を体にもつことになる。風邪はウイルスが原因が多いので抗生剤はきかない。抗生剤を乱用してはいけない。
参考に日本で有名な感染症の専門医岩田先生がお書きになった本をのせておくが、医師向けにかかれているので一般のかたは読みにくいかもしれない。抗生剤を風邪で処方する医師にはぜひ読んでいただきたい。
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こんなことばかり現役内科医がかくとお前は病院経営つぶすきかと怒られる。
高齢者の終末期医療で利益あげるのではなく予防につとめ、また高齢者も寝たきりにならないように、予防の医療を外来とかで実施できないだろうか。
レセプトでできる医療は決まっている。外来はあくまで治療するところであるのである。
入院、手術がどうしても利益を今の医療ではうむのでそちらに力をいれるのは病院経営としてあたりまえである。
あるベッド数200床未満の病院の取り組み
外来や在宅医療は病院経営では利益うまないので軽視されがちである。ところがたしか八王子にある130そこそこのベッド数の病院が医局全員で在宅医療にいっているところある。
地域に医師すべてがいっているので地域住民と親密になった。
結局、入院はいつも満床、手術もふえ病院経営は大黒字、その上地域のかたはかかりつけ医としていつも病院を頼ることとなった。
在宅診療部だけでなく医師全員で地域にでかけるのは、病院の広告にもなる。
なぜそれがほかの病院でできないかは、医師のプライドにある。
在宅医療は年とってからいくよという医師もいる。地域にいかないとわからないことばかりであるが在宅医療は病棟業務より暗黙の了解で地位が低い。単価が低いからである。
つまり病院経営ではもうからない。
大病院志向→病院志向→入院業務が利益生むので病院経営は入院重視となり、地域に一番密着されている開業医の先生をまちの医者とみくだす傾向に一般人もなりがちである。
地域包括ケアシステムは一般人に理解してもらわないとすすまない。地域で医療完結しようなら、地域に一番密着している開業医や病院の外来の診療報酬とかをあげる必要ある。
医療界をかえるのは一般のかたちである。
日本ではすぐ救急車に高齢者乗せて入院させる。救急車よぶまえに少し考えよう。
そのとき相談すぐできるかかりつけ医がいると相談しやすい。人間関係をきちんと医師ともっているかたは、老後資金がすくなくても無駄な医療をうけなくてすむ。
大病院志向ではなくかかりつけ医をもつのが超高齢者社会で生き延びる手段であり節約にもなる。