riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

なんちゃって在宅医とブローカー

ある高名な精神科医がかかれた高齢者をきらうなという主旨の本を詠んだ。

このかたは、高齢者医療の現場をまったくご存知ないとおもった。高齢者をきらったらいけないには賛同するが。

 

長生き地獄という本を読んだが、なかなかよく取材してあり、私と意見はまったくおなじである

 

長生き地獄 (SB新書)

長生き地獄 (SB新書)

 

20年にわたる在宅医の経験

わたしは、20年ちかく、在宅医療、高齢者医療をしてきた。老人ホームも数多く往診でいったし、特養ホーム、老健グループホームすべてをいっぱいみてきた。

孤独死もみたことある。

お一人様で最後まで在宅医療をうけたかたもいた。

小泉政権が、介護保険はじめてからずーと介護保険にかかわってきた。

 

倒産した老人ホーム

 

倒産した有料老人ホームに往診いってたが地獄のようであった。施設長が高齢者におまえら、しずかにしろとどなり、食堂に入居者があつめられていた。診察もまともにできる環境ではなかった。

私はこれはひどいといったら施設長より診察こないでほしいといわれた。

あまりひどすぎたから倒産した。当たり前だとおもった。

 

その施設に関連していた在宅専門クリニックも倒産した。

なんちゃって在宅医

在宅医療をやろうという医師は、本当におおい。それも内科医の研修うけたことない医師がおおい。

在宅専門クリニックは、機材なくてもすぐはじめられる。病院の勤務医をやめたら、すぐはじめられる。資本金なくてもはじめられる。

 

私はこの傾向に反対である。ある厚労省の役人が、なんちゃって在宅医療といわれていた。

真面目に頭がさがる在宅医もたくさんいる。

経歴みれば、だいたいなんちゃって在宅医かどうかはわかる。

在宅医療クリニックのチェーン化

なんちゃって在宅医は、在宅医療専門クリニックのチェーン店にまず所属する傾向にある。これはおいしいとおもうらしく、じぶんでクリニックをはじめる。

しかし、今は、在宅医は都会ではふえすぎて飽和状態である。新しくはじめた在宅医療クリニックは半分はつぶれるであろう。

悪質な在宅医療のブローカー

在宅医療の業界には、ブローカーがいる。お金は、(資金ある人、きいたことある他業種は、不動産やさんとかパチンコ経営者)がだし、院長を派遣会社からやといクリニックをやらせる。

悪質なケアマネージャーとかに金銭わたし、患者を紹介してもらったりしていると噂にきいた。

真面目なケアマネージャーとかには、迷惑なはなしである。

 

普通の医師は院長をやめ逃げ出す。するとまたちがう医師を医師の派遣会社より紹介してもらう。

このような世界にみをおとした医師は、はいあがるのは難しい。

次から次へと派遣会社をたらいまわしされる。

 

在宅医療専門クリニックはブラックなところがおおい。開業医の先生がたは、いそがしい外来のすきまに在宅医療をなさり頭がさがるかたがおおい。

最近認められた在宅専門クリニック

国が在宅医療専門クリニックをみとめたのは数年前からである。それまでは、外来診療をやらないクリニックは、開業がみとめられなかった。

国は高齢者がふえたから在宅医を増やす目的で在宅医療専門クリニックをみとめた。これが悪質なクリニックをふやす原因になった。

 

専門医制度がかわり、おちこぼれる医師がふえる。そういった医師の受け皿になりかねない。実際そうなっている。

 

病院勤務医したころは、みむきもしなかった在宅医療に、病院勤務をやめたらとびつく医師があとをたたない。

 

わたしは、在宅医療の表も裏もくまなくみてきた。

仕事だけは、橋をたたいてからわたるとあるブローカーまがいの知人にいわれた。彼はまともな老人施設の事務かただったが職をうしなってから、ブローカーまがいになりはてた。私は彼の誘いには絶対にのらない

 

悪質な在宅医療の内容

 

彼はまだよいほうで、私がしってるかぎり、在宅医療の悪質なところはいっぱいある。噂できいた話はつぎのようなものである。

看護師が往診したのに医師がやったようにみせかけたりする。

毎週必要性もないのに、往診したりするクリニックはいっぱいある。

有料老人ホームには、往診医がかならずいる。在宅専門クリニックがほとんどである。

営業専門がいて、施設が新しくできると契約むすぶ。

 

私がいまいる病院は、本当にまじめな組織なので、一切そのような汚いことがなかった。

 

それで在宅診療をひきうけた。しかし、病院経営では、在宅医療は利益うまない。入院、手術がやはり病院の花形である。一人でやるには限界があった。体調も壊して一線からしりぞいた。

 

リウマチになったら患者をまわしてくれと営業にくる在宅専門クリニック

 

病になって、在宅医療にいけなくなったら、どこからきいたのか、在宅専門クリニックが私のとこに営業をかけてきはじめた。患者をくださいと。うんざりしている。

悪質な在宅専門クリニックにご注意ください。

高齢者は物ではない。利益うむからと素人同然の医師が在宅医療をはじめたらいけない。

素人同然の医師は経験ないので血液検査ばかり高齢者にくりかえす。検査して儲けろと経営者にいわれている医師もいる。

 

経験ある医師は、やたらと検査は在宅医療ではやらない。

 

未熟で診察してもわからないから検査ずけにする。これは在宅医療だけでなく普通の診察でもおなじである。

 

 

一般人は、どれが悪質な在宅専門クリニックかがわからないとおもう。検査ばかりする医師は疑う必要がある。

長く地域でねをおろした病院や開業医の先生は、間違いない。

今は病院や開業にもバイトの医師もいるので、要注意である。日本の患者様は自分たちの意見をいわない。疑問におもうことは必ず質問しよう。

 

大阪で生活保護のかたをねらったら悪質な在宅医療が摘発されたようである。

くれぐれもご注意ください