日本だけすすまない過剰医療のストップ~chooseing wiselyキャンペーン
抗生剤のつかいすぎがおこす危険な状態
抗菌薬がききにくい種類の細菌がふえると、感染症の治療が難しくなる
重症な感染症の蔓延につながる。
主要国の人口100万人あたりのCT台数一位は日本である。
利益率あげるためにCT検査がやられることがある。
総合診療指導医にたいして5つのリストが提示されているので、一般人には馴染み薄いかもしれないがご提示する、
1無症状のかたにたいして、pet- CT検査によるガン検診を、推奨しない
2無症状のかたにたいして、腫瘍マーカーによるガン検診を推奨しない
3無症状のかたにたいしてMRIによる脳ドッグ検査を推奨しない
4自然に軽快するような非特異的腹痛でのルーチン腹部CT検査を推奨しない
5臨床的に適用のないルーチンの尿道バルーンカテーテルの留置を推奨しない
あと薬にたいしても提言がなされている
1風邪に抗生剤は投与しない、
2たくさんの種類の薬を投与しない
賢い医療選択つまりchooseing wisely キャンペーンをアメリカ内科学会が推奨している。
全世界でキャンペーンがおこなわれているが日本だけが、たちおくれている。
疾患にはガイドラインが学会できまっておりそれにそった治療を推奨するようになっている。
しかし、これに従うと医療経営はなりたたない。
ある病院に入院したら全員頭部CTをとるように医師に義務ずけている病院経営者もいる。
世界的に過剰医療はやめようという流れには日本は非常におくれている。放射線は被爆という副作用をもたらす。
しかし、前述したようにOECD 国家のなかで日本は一番CT.MRI 台数がおおい。なので検査しないと利益がでない。
いろんな検査を医師に義務ずける病院が少なくない。
なぜなら検査しないとランニングコストがでないからである。
薬にかんしては、国がたくさんの薬をだすと減収になるような方針をうちだしているので、最近は投薬数はへってきた。
検査や処置に関しても今後国が介入して減収とかになりへらされるとおもう。
そうなると医師は、検査にたよるのではなく診断学が必要になる。
総合診療ならきちんと聴診器の音をききわけ、触診、視診が大事になる。場合により打診も必要である。
じつは、聴診器をつかえない内科医がものすごくいる。
首からぶらさげたアクセサリーであることがおおい医師がじつはかなりいる。
わたしが内科研修してたころは、エコーも一般的でなく打診もやらされた。
聴診器はいまやアクセサリーになっている医師がいる。
カルテみたらまったく聴診所見ない医師がおおい。
いま総合診療の若い世代の先生がたは、診断学に重視してきている。
一般人は、不要な検査や不要な薬をうけたら副作用があることは知らないといけない。
全世界でやられている医療の賢い選択キャンペーンとは、患者と医師がよく対話して過剰な医療をしないということである。
結論
日本は世界一病院数がおおく、ほとんど民間が経営している。
経営のため過剰医療をやらざるえない現場がある。
機械などの維持費や人件費などの経営のためつまりランニングコストのため、検査などしないといけない。
医療費42兆円といわれているが、これを負担しているのは国民である。
私は将来は、病院の統廃合はすすみ、地域により病院の偏在はうまれてくるとかんがえる。
患者側も治療や検査をうけるときは、医師よりきちんとした説明をうけることがまず大事である。
必要のない検査や治療は、なるべくうけない、過剰医療をさけないといけない。
国が介入しないかぎり世界レベルでおこなわれているchooseing wiselyキャンペーンは日本ではうまくいかない。
日本は世界一病院がおおいので、経営上、過剰医療はさけられない。
患者側は、医療をどこでうけてもよいのが日本なのでよく確かめてから医療機関を受診して、よく医師と治療について話し合う必要がある。