riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

超高齢化社会における在宅医療の裏事情

私は、リウマチになるまで、在宅医療を小泉政権介護保険を施行してから何年か空白ありますが長くやってきました。

今回は在宅医療の裏事情というか医療経営からみた在宅医療について話をしていこうとおもいます。

在宅医療にかかる医療費用は月に二回で薬代金いれてだいたい1万くらいです。

まず在宅医療とはからご説明します。在宅医療と往診とは違います。

往診→体調わるく医師にきてもらうこと

在宅医療→通院困難なかたに定期的に訪問すること、

この在宅医療の定義があいまいなためにとくに都市部で問題がでています。地方は、医師にきてもらわないと通院できないかたがいっぱいて、医師も少ないので都市部とは事情違います。

都市部に数多くできたのが在宅医療の専門クリニックのチェーン店です。勿論、良心的な在宅専門クリニックもたくさんあります。都市部では、在宅患者の取り合いがでている地域もあります。利益中心に傾きすぎているクリニックもあるのはたしかです。

 

厚労省が高齢化が著しいためにいままで在宅医療には規制かけていたのを緩くしたため在宅医療専門クリニックが増えました。在宅医療は、設備投資なくても聴診器ひとつでできます。患者さえあつめれば、今まで在宅医療などしたことなかった医師や若い経験ない医師でもできます。

 

在宅医療専門クリニックをチェーン化して全国展開しているところもあります。繰り返しはなしますが、チェーン化しているクリニックでも熱心で良心的なところはたくさんあります。

 

私が勤務しているのは、中規模な病院です。保険点数が在宅医療はひくく病院経営としては利益はあがりません、手術、入院が利益は高いです。ですからどこの病院でも在宅医療を専門にやろうなどという医師はほとんどいません。病院経営からはベッドをうめるのが一番大事です。現在の保険医療の制度が変わらない以上病院も倒産してしまいますからやむをえません。日本中どこの病院も同じです。

 

在宅医療は機材いらないし設備いりません、医師免許さえあればできるので病院をやめた専門外の医師や卒業後すぐ在宅医療をはじめることがみうけられます。そういう先生方がすべてだめとかいう話ではありません、良心的なかたがほとんどです。地域の医師会では、はじめて在宅医療はじめる先生方に研修するところもあります。が研修に医師会所属ではない医師がくるのはほとんどありません、

 

どうやって良心的な医師をみわけるかは、ホームページなどで医師の経歴、在宅医療の指定病院かどうか、クリニックなら実績はどうかなどさまざま調べる必要あります。近隣の評判もです。保健所とかにも相談窓口あるところあります。総合診療の専門医で全身管理をしてくれる医師ができたら好ましいです。

 

国も専門医制度をみなおし、総合診療、いわゆるプライマリー領域に力いれ若い医師を医師を育成しようとしています。が若い医師は、先進医療のほうへ流れる傾向にあります。

 

在宅医療を中小の病院でもやっても経営がなりたつように保険診療のシステムをかえていただきたいです。在宅でも質のたかい医療をするため、若い医師を育てるためにも若い世代にも魅力ある希望ある在宅医療にしないといけません。

良心的に在宅医療をなさっている地域の先生方はいっぱいいらゃしゃいます。片方では、在宅患者の奪いあいしているクリニックもあります。そういうクリニックでは、法外な給料を提示し在宅医療の経験ない医師をやとい院長にしているところも残念ながらあります。

 

国も今後どのような在宅医療をしていくのかきちんと国民みんなで論じる時がきたとおもいます。

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