超高齢者ママと無敵のマザコンおじいさん息子⁉️‼️
外来のある日の光景
ママが高校生の息子をつれてくる。
外来に最近は風邪でも高校生に母親がついてくる。
なんとかちゃん、熱があり大変なのですよ。くしゃみ、鼻水もありつらそうです。なんとかしてくださいとかである。
超高齢者の母親をつれた高齢者の息子も外来にくる。
母親が、食欲ないのですよ、少しくしゃみして、鼻水ありつらそうです。なんとかしてくださいと。
どちらも肉親を思う愛情にあふれている。が似ていないだろうか?
親と子どもがいれかわっただけのような錯覚におちいる。
どちらも過干渉、過保護ではないだろうか?
前者の高校生も、そんなに苦しくないよ、と医師には話す。
後者の超高齢者も、たいしたことないと、医師にはなす。
ほどよい距離がとれない母子
私が小さいころどちらの光景もあまりめにしたことなかった。
かとおもうと、子育て放置や超高齢者と同居していても放置するかたもいる。
ほどほど、いい距離をいまは母親と息子の間でとれなくなってきている。
両極端が多い。
無敵のマザコンおじいさん息子出現
超高齢の親に依存している団塊の世代の子どもたちがけっこういる。
超高齢者の母親と二人きりで暮らす高齢者の息子たちが増加している。
母親がなくなると生活がなりたたない場合が多い。
精神的にも依存している
娘が超高齢者の父親に依存しているケースもあるがすくない。
母親の年金をあてにして暮らしてきた独りものの70代の息子たち。
一度は若いころに家をでたものの、年をとってから様々な理由で一人になり、母親のいる実家にまいもどったかたもかなりいる。
超高齢者ママから自立できない無敵のマザコンおじいさん息子たち
この息子たちが医療機関にとり厄介である。
母親をなにがなんでも生かしてくれと、親が100才ちかくてもいうかたが多い。
70代の息子たちは、定年後であるから時間もあるし、ネットもつかえるからいろんな医療を調べてくる。
この治療してほしいとかの要求がかなり高い。
妻がいる70代のかたからはあまりきかない。
父親はすでになくなり、定年後友人もいなく、母親しか周りにいない。
マザコンおじいさんひとりぼっちである。
このマザコンおじいさんたちが介護する超高齢者のママたちは、あとに残すおじいさんになった息子が心配でならない。
不憫でしかたない。
母親とは、いつまでも大変だと勉強させていただいた。
私も息子いるが、いまは息子も30代でまったく連絡すらない。
私が超高齢者になって帰ってきたらとおもうと背筋が寒くなる。
ある超高齢者ママの嘆き
うちの息子にかぎり帰ってくるなどありえないとある超高齢者の母親にいったら、先生は甘いと。
はあ?と聞いたら。うちのつまりおじいさんになった息子も、50代くらいまでは家によりつかなかった、
しかし、60才になったら帰ってきたと。
ご飯をつくり洗濯もしてやり、掃除も母親がしてやったそうである。
おじいさん息子は、自分の年金と少しバイトするが、全部小遣いでつかい、母親には一銭もくれない。
結論
こんなおじいさん息子ばかりでないだろうが、今の超高齢者のママたちは死ぬに死ねないかたが結構いるのである。
超高齢者の母親がなくなり、ひとりぼっちになると、病になりふさぎこみ、あれはてるおじいさん息子が多い。
こうなった息子は、ひとりになると自暴自棄になり扱いが大変になることが多い。
この息子が社交性あり趣味の仲間でもいれば話は別である。
仲間いたら、超高齢ママにまず依存しない。
団塊の世代のかくれた問題である。
無敵のマザコンおじいさん息子たち、仲間をつくりママから自立しよう。