riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

介護保険施設での介護士殺人事件、どうして、なぜ、介護士は殺人を犯かしたか?認知症の高齢者の殺人事件を二度と起こさないように

介護保険施設とは?
介護保険施設とは、介護保険サービスで利用できる公的な施設で、介護施設としての「特別養護老人ホーム(特養)、リハビリを中心とした「介護老人保健施設老健)」、長期入院して療養する「介護療養型医療施設(療養病床)」の3種類がある。

最近あちこちで介護施設で職員が入居者のかたを殺害した報道がある。とんでもない話である。

しかし、介護職のかたの仕事内容は報道されていない。私は、施設に診察のために出入りしていたのでよく熟知している。大変な仕事であり離職者も多くつねに現場は人手不足である。

介護施設ではなく高齢者が入居される施設に有料老人ホームがある。値段は安いところから入居金が億までさまざまである。今回はこの有料老人ホームではなく介護保険施設について記事にする。

 

今回は介護保険施設の話である。費用は安いので入居まちがでる施設もある。しかし職員は、総じて給料安く、労働はかなりきつい。

認知症のかたなので非常に介護が大変である。過去に私が診察にいけないときに、他科の先生に診察にいっていただいたことある。その先生は当時60代だったとおもうが、認知症のかたの施設にいったことなかったらしい。

施設よりかえられてから、認知症のかたを大勢いままでみたことがなっかたということで、非常に精神的ショックうけられ、結局おやめになった。ご自分の親御さんも認知症であったとおききしたが大勢の認知症をみたことなかったとお話しになっていた。

 

このような施設では、便臭、尿臭はあたりまえである。認知のかたを診察するのも理解力がないのでコミュニケーションとるのは難しい。我々は診察時だけだが、職員のかたは毎日お世話しているので頭がさがる。

 

夜勤はさらに大変で、徘徊したり、叫んだりするかたもいる。おむつ交換もしないといけない。事故のないように本当に大変な仕事である。高齢者が転倒すると大腿骨頸部骨折しやすい。なんと昨日の報道では3分に一度骨折がおきるとのことである。頸部骨折すると歩行困難になりさらに体が不自由になり体力おちよわまってくる。

 

介護職は、低給料で労働がハードなので若い職員の定着率は悪い。給料は非常に安い。妻子をやしなえない場合が多い。

入居者様をベッドで体位交換だけさせるのにも職員は腰痛になってしまう。

 

しかし、実情は医療界でしらないかたが多い。

今の医学生介護施設に研修いくこともあると聞いている。私の年代の医師では、実情をみたことない人が多い。

 

また、行政のお偉いかたたちも実情をみたことすらないのではないだろうか?安倍総理などそのような仕事があるのさえご存じではないのではないだろうか。

 

 

私の知人の70代のかたが、収入は、少しだけでよいから介護施設ではたらけないだろうか?との相談をうけたことがある。社会にすこしでも還元しながら収入も得たいとのことだった。

私は肉体的にきついから無理ですよとお話しした。そのときにおもったことは、介護職の仕事時間を短いシフトくみ、高齢者が働きやすくしたらどうだろうか?もちろん現役世代には8時間労働で常勤で、人手がたりないところは、高齢者のかたでシフトくみ、短い時間勤務にしたらどうだろうか?

 

あと、やはり認知症のかたの実態を子供たちにもきちんと理解させるために施設への見学などの機会をつくることである。

高齢者になりおむつの世話になりたいなどと思っている人はいないのだが自然の摂理である。昔は何世代も一緒に生活していて、年をとるということが子供もわかっていたからそのような教育は必要なかったのである。

 

年をとること、認知症になることはどういうことかみんなで学ぶ必要ある。人間らしく尊厳をもち死ぬことはどういうことなのか小さいころより学ぶ必要ある。

介護職のかたには、待遇面で改善必要である。給料がやすすぎるのに、労働が大変である。社会的地位もあげる必要がある。

介護職のかたがいないと今後の超高齢化社会はのりきれないのであるから、考えるべきである。

殺人などもってのほかである。しかし、劣悪な労働環境により介護職が精神的においつめられているのは確かである。

 

彼らの精神面、経済面のヘルプをしないかぎり超高齢者社会はのりきれない。介護職員に非常勤でも高齢者がいると人生経験より若い職員の相談にものれるだろう。

今後は、人口がふえる高齢者世代にも介護の仕事を少し負担していただき、みんなで認知症の超高齢者の介護をしたらどうだろうか?もちろん、医師も看護師も認知症のかたの医療について学ぶ必要ある。

どうしても医療は利益うまれる、手術など最新的な医療が重視されがちだが認知症のかたのケアも利益がうまれるように行政機関のかたは配慮していただきたい。

認知症医療が利益うまれないかぎり介護職のかたの給料は低いままである。医療とはいつまでも手術、入院重視になり、認知症のケアは軽視されることになる。だれでも高齢になり体が不自由になるのだから医療はサイエンスよりケアの医療に利益うむようにしないといけないい。今のままだと悲劇は介護施設でおこる。<iframe src="https://blog.hatena.ne.jp/riumati/riumati.hatenablog.com/subscribe/iframe" allowtransparency="true" frameborder="0" scrolling="no" width="150" height="28"></iframe>

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