riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

後期高齢者医療費問題。風邪薬と医師の能力。入院医療費は、在宅医療の約10倍かかる?

保険診療とは国民すべてが医療保険うける制度であることはみなさんしっているだろう。

一点10円とはなにかをみなさんはご存知だろうか?たとえば、病院に初めて受診すると282点はとられる。円で換算したら2820円である。2割負担なら560円が自己負担である。

慢性期疾患で受診を続けていたら、初診料は一回だけだが、1ヶ月ごとに風邪ひいて受診したらそのつど初診料がかかる。

 

以前、慢性期医療学会で発表したものであるが入院費用したときと在宅医療の総額の比較である。これは総額なので自己負担は、2割とか、3割になる。また高額医療費の制度もあるので自己負担はちがってくる。あくまで保険点数ではじきだした平均である、

 

1ヶ月の収益比較

在宅医療が入院医療の約十分の一

在宅医療は54000円、入院医療は500000円

である。在宅医療は一番高い金額をはじいている。

 

この発表したとき、あちこちの中小の病院の在宅診療部の関係者から嘆きともつかないコメントがよせられた。

超高齢者の入院

超高齢者になり、入院して多額な入院費用はらったうえに、身体拘束されてるのである。長期入院したら身体機能がおちて、自宅でいままでのように暮らせなくなり、退院したら、施設である。

 

超高齢者がやむをえない骨折とかで入院しても2週間が限度である。在宅介護がご家族ができない場合のレスパイト入院なども現行の制度をみなおす必要ある。

 

レスパイトで入院して、あちこち検査し、わるいとこみつかれば医学的処置をされる。超高齢者の場合、体力が入院によりおちて、二度と自宅にかえれなくなる。

 

 

風邪薬と医師の能力

風邪でいったら抗生剤とか薬をたべるくらいだされたことないだろうか?

 

風邪で抗生剤だす医師は、感染症を勉強していない。風邪薬を何種類、咳、たん、鼻水とすべてにだす医師はよほど古い医療うけたか、薬代をあげたいのか、自分に自信ないからいろんな薬だすのかである。

風邪くらいあそこの病院でいいやではない。風邪が治せるかどうか、風邪とはおもっても深刻な病があるから医師、病院は慎重に選ばないといけない。

風邪は、体を休め、栄養とるのが一番薬であることはいうまでもない。仕事忙しいから休めないから、治す薬をくださいと風邪でこられるかたがいるが、そんな魔法の薬あったら、医師の私がリウマチにはならない。 

私の患者様でこんなに薬必要でしょうか?と他の病院でだされた薬をもってくるかたもいる。

 

結論

自分がうける検査や投薬は、内容をきちんと理解していないといけない。医師のいうことをうのみにしてはいけない。病院も医師もいろんなかたがいる。悪い奴もいたらよい奴もいる。

一般庶民ができる防衛策は、無駄な医療費を使わないように、病院にかかったらきちんと質問して説明うけることである。

そのときに叱る医師は、へぼなので論外である。

医療も他の業種と同じで、利益ださないとつぶれてしまう。検査や手術、入院は利益あがるので病院はふやさないといけない。高齢者社会がすすみ。国の医療費は増大するばかりである。

我々はなにをしたらよいか?
高齢者でなくても検査うけるときはきちんとなぜ、必要か説明うけよう。手術の場合はなおさらで、執刀医の経歴なども調べよう

地域の評判をよくしらべよう。病院の評判や医師の経歴(なにが専門なのかも含めて)をも地域のかたにきくのが一番である。

ネット社会なのでしらべられる。ただ漠然とケアマネージャーにいわれたとかでなくしらべてから医療機関に受診しよう。

 

超高齢者になるまえに絶対にやらないといけないこと

超高齢者になるまえに、かかりつけ医をもちなんでも相談できる関係をきずこう。