riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

不機嫌でいらつく高齢者がなぜふえたか?脳の暴走化防ぎ、前頭葉の認知機能あげるため私の外来でとりくんでいること

いらつく老人が増加

 

あちこちで不機嫌な高齢者をみかける。昔のような好々爺の方はすくなくなってきている。事件もあちこちでおきている。70代のかたが、カーとなり暴力事件おこしている。電車のなかでも赤ちゃんが泣くといらつき怒鳴る老人がいる。

いまは、いらつく老人だけなくいろんな世代にきれやすい人がひろがってきている。

原因

 

自分を承認してくれない社会

 

一番の理由は、自分を承認する社会でなくなってきているからである。あなたはすごいひとだから必要!と社会が認めてくれることを承認という。プライドと嫉妬感よりきれることがおこる。

IT、情報化社会よりとりのこされた格差社会

 

格差社会とは経済の面だけでない。IT社会の情報化が急激にすすんだのでついていけない高齢者がいる。そういうかたは、社会の情報からとりのこされてしまう。情報社会の格差である。

一人くらしの高齢者がおおいので孤独感がさいなみいらいらがつのるではないかともいわれている。

もともときれやすい性格

 

もともとの性格の先鋭化ではないかという学者もいる。若いときからきれやすい男性は、別の記事でもかいたが男性は女性より腕力があるので、事件などおこしやすいのでカウンセリングが必要である。老後認知になったら凶暴化高齢者になる可能性が高いからである

前頭葉の認知機能低下がきれやすいかたの脳でおこる

 

きれやすい老人は前頭葉の認知機能が低下していることもわかってきた。きれる老人が認知症にすすむことが多い。多くの高齢者を診察した実体験よりえたことである。脳梗塞後のかたがきれやすくなり認知になる例もみてきた。脳梗塞により血流が前頭葉にいかなくなったためではないかと考えられている。

周囲に微笑みもたらす認知症のかた

 

穏やかな認知のかたもいる。

にこにこしている認知症のかたでかわいらしいかたもたくさんいる。男性の認知症のかたでもにこにこされているかたがいる。100歳でおだやかになくなった男性は、周りに幸せをくばっておられ私も診察するたびに穏やかな気持ちになった。元々おだやかな非常に周りにやさしいかただったとおききした。

 

凶暴高齢者にならないようにカウンセリングうけたり、検査をしよう

 

 

きれやすい脳は暴走して凶暴化高齢者になる要素は大きい。私的な場所だけでなく、職場のような公的場所や店や電車などできれたりするかたは、非常に危険である。若いうちからカウンセリングをうけよう。昔よりきれやすい高齢者のかたは、MRI検査などで前頭葉の機能を評価してもらう必要ある、VSRADという認知機能評価ができる。我々総合診療医か神経内科、あるいは脳神経外科にご相談いただけば検査はできる。

私の素敵な高齢の医師の友人

 

最後に私のすてきな93歳の大先輩の医師を紹介。

このかたはNHKためしてガッテンなどにも出演なさる著名なかたである.医学的功績はここでご紹介しないがすばらしいかたである。

私のことを友人と言ってくださり大変恐縮している。

このかたがなにがすごいかは、電子カルテをつかいこなし、ネットをつかいこなしておられる。このかたは、きれるということが絶対ないおだやかなかたである。

反対に70歳でもネット使えませんというかたがいる。

これこそが本当の格差社会ではないだろうか。高齢になり電子カルテにとりくまれたことも本当にすごいことである。高齢の医師は電子カルテをつかうのは非常に苦手である。当たり前である。私の周りの高齢の医師で、ほかにも何人か電子カルテにとりくまれたかたがいる。みなさん、つかいこなしていて、素晴らしい。

私が外来で高齢者の脳の活性化をお手伝いしていること

 

私の高血圧の患者様には無料アプリで血圧の記録つけるようにおすすめしている。脳の刺激になる。じつは、このアプリをおしえてくれたかたは、75歳の患者様である。

私の外来では、血圧測定してきましたと診察時にスマホみせてくださるかたがふえている。平均血圧もだせるし、グラフにもできるので、高齢者のかたが血圧測定をとうしてだんだんネットになれてこられている。

結論

 

好奇心と挑戦があればネット社会のなか高齢者も取り残されことなく、生き延びれると思う。80代でスマホかわれたかたがいて血圧測定に挑戦しておられる。

若い世代よりきれまくるかたは要注意である。周囲をこまらせるだけでなく、社会的にも迷惑かける凶暴老人になる可能性が高い。