riumatiのブログ

高齢者医療専門医の女医がリウマチになり体不自由になり犬と生活しています、医療、生活など病にかんすることから医療界についてなど発信しています

超高齢者に救急車に乗るな⁉という東大、京大の医師達~道端の石の女医の発言でなく

高齢になるということは、皆、初体験だから知らないことばかり。

 

加齢でおこる老化について

 

老化ですよとよく医師がいうがこの老化現象は程度の差や進行の度合いが差があるが、だれもがさけられないことである。

 

病的老化は、遺伝、環境要因が左右するので個人差がある。

 

はじめての体験なので老化したご本人よりご家族が心配になる。

 

検査好きな日本人

 

最近ふらつくのです。最近食欲なくて、昔は食べすぎていたのに、先生しっかり調べてくださいとこられる。

 

検査が経済的にもこまる高齢者

 

しかし、最近一般のかたのほうが検査しても老化によりわるいとこでてくるのは当たり前だから 、もういいです。

とか年金暮らしだから、お金がないので無駄な検査やめてくださいとかいろんな理由で検査しないでくれといわれる。

 

変化してきたエリート大学の医師たち

 

最近私の知人より、京大出身の言えばエリート医師たちがいる病院で救急車よばないほうがよいといわれた高齢者がいるときいた。

 

あちこち管いれてもいじってもよくならないし、家でご家族とすごされたほうがよいですといわれたという。

 

京大といえば我々凡人の医師からしたらエリートである。最先端医療ができるところである。

 

そのような医師たちがいる病院で高齢者にたいしてそのような意見がでたということでは、非常に意義深い。

 

末端の我々の周囲では高齢者医療についてまだそこまでふみこんだ発言するかたはすくない。

 

超高齢者を救急車にのせてくると救急医は、原則医療行為をやらないといけない。

団塊の世代の奥様達でうんざりしているご主人は救急車にのせるそうである。以下の記事をお読みください。

 

riumati.hatenablog.com

 

 救急車にのせられたかたが尊厳死協会にはいっていたことをあとからわかったということもある。

 

そのときはいろんな処置をされたあとだったということがある。

 

年をとりすべて健康で正常ですというかたはいるがすくない。

 

78歳サーファー

 

私の一番古い患者に78歳のサーファーがいる。

 

このかたはマスコミとかにもでているので話してもかまわないと思う。

 

我々サーファーのなかでもレジェンドとして有名である。

 

60歳からサーファーはじめられた。

 

先生のとこくると気のせいにされるからとわらわれる。

 

検査漬けや薬漬けにしなかったから78歳までサーファーでいれるのよとあるときにいった。

 

ときどきメンテナンスで私のとこにこられる。車でいえば車検だろうか?

 

一方78歳でねたきりで管さしこまれているかたもいる。

 

これは健康格差だと思う。

 

経済格差よりこの健康格差が高齢者社会ででてきている。

 

なぜ78歳で海にいけるか?

すごい強靭な肉体ではない。

精神的に非常に健康であると思う。

 

いやなこと、いきにくいこと、いっぱいこの世の中にある。

 

そいうストレスをはねかえす精神力である。

 

彼は、お店を経営していたらしいが店をたたんで、サーファーになった。

 

祖父も60歳で医師をすっぱりやめた。

 

引き際、やめ際が大事だとおもう。

 

定年が我々サラリーマンにはあるのでやめどきはある。

 

医師は高齢のかたが多い。ただし男性だけ。

 

しかし医師のばあい、やめるときにやめないかたの男性医師のほうが多い。

 

女医は、開業医なら私の年齢でもいるが、病院勤務など、私など天然記念物である。

 

先輩方がきえた病院にまだいる。

 

先輩方はやめて旅行でもいこうといわれる。

 

ほかにも楽な道へとおさそいはあるし、そのほうが収入がたかかったりする。

 

さっさと、病だし、やめろと周りから圧力かかってもいる。

 

普通の女医なら逃げ出すとこであろう。

 

後ろに続く若い女医のためであるし、外来に数多くいる患者様たちのためである。

 

継続は力である。それくらいしか無名な私ができることはない。

 

ところで。40歳の医師などいまや若者扱いである。

 

昔ならおやじ扱いだが。

 

医師の男性が高齢でも続ける理由二つ

経済的理由

お金はだれでもかせぎたいし、生活レベルがあがってしまうとさげられないのでとの理由で仕事つづけられるかたが多い。

 

医師の家族は、なぜか生活レベルが高い。

 

たいして金持ちでないのにと、医師の奥様たちをみて思う。

 

子供たちも私大の医学部とかいくと教育費だけでも1億くらいかかったと聞いたことある。

 

いきがいと社会貢献

 

いきがいが仕事なのでいうかたもいる。

 

医療のために、患者様のためにというかたもいる。

 

精神的に健康なら仕事をつづけるのはかまわないと思う。

 

ただ老害にならないようにしないといけない。

 

私は、外来患者のかたが大勢いるのでそのかたたちのためだけに外来はつづけたいが、あとの面倒くさいことはご遠慮したい。

 

定年まで、いることだけが私が後輩の女医のためにできることである。

 

それと、私を希望なさる患者様々のためである。

 

捨て石になる覚悟である。

 

老兵は死なずして消え去るのみである

 

結論

 

まだまだ日本の高齢者医療は管つけてが多いし、病院経営において入院が利益うむ以上は続くだろう。

 

しかし、京大あるいは、東大の医師たちがたくさんいる病院で救急車に不用にのるとまずいことになると患者様にいいだしてくださるのは、光がみえたかなと思う。

 

 

私のような無名のそれも女性医師がなにをいっても医療界などかわらない。

 

超高齢者がなくなるときはかれるようにといったところで、つぶされるだけである。

 

しかし、エリート大学の男の先生がたがはなされると世論が動く。

 

一般国民も東大、京大の医師がいうと納得される。

 

私が死ぬころには、超高齢者医療は変わると思う