インフルエンザワクチン接種問題、地域医療、医療界利益
朝日新聞の記者が厚労省役人よりインフルエンザは接種しなくてよいとコメントされたとネットで騒がられています。
インフルエンザの患者は今かなり多いです。そのなかにはインフルエンザワクチン接種したかたもいます。一概にインフルエンザ接種しても関係ないにはむすびつかないと考えます。
ワクチン接種すると重症化は防げます。ただ医療界がインフルエンザワクチンで儲けているかというとそんな利益にはならないのではないかとおもいます。
日本ではレセプトという保険点数で医療行為は点数つけられています。インフルエンザワクチンは医療保険でなく自由診療として取り扱われます。簡単にいうと百万円でインフルエンザうってもよいわけです。医師会とかのしばりありだいたいインフルエンザの値段は決められています。
保険診療が現在のようになったのは戦後マッカーサーによるものだと祖父より聞いています。保険点数ができた当時は開業医の先生方はいままでやってきていなことなので経営にいきづまり自殺者もかなりでたと聞いています。余談ですが保険医の開業医をささえるために開業医たちがはじめたのが保険医協会のはじまりだそうです。
今病院経営は非常に困難な時代です。とくに200床未満の病院は苦戦しています。保険診療では、手術手技が高く設定されているからです。病床数が多い病院と比べ、少ない病院では、設備などがどうしても整わなく、マンパワーもたりません。それに日本人はどうしても大病院志向がつよく、手術は大学へとなる傾向にあります。
入院の保険点数も外来に比べて高いので病院経営からしたらベッドをうめるのがなにより大事です。
以前私は学会でもとりあげましたが地域医療、地域包括ケア、在宅医療とか国がいうのであれば保険点数を地域医療にシフトしないと病院経営はなりたちません。200床未満の病院は地域医療の窓口でもあります。保険点数が外来が低いままだと病院経営は地域医療にシフトしていきません。外来とは地域のかたがたにふれあう一番の窓口です。
日本ほど病院の数が多い国も珍しいです。多いので競争が病院間で生じます。厚労省はこの問題は解決しないと今から超高齢化社会に適応していかないと思います
私の祖父も医師でした。祖父は医師が給料高めなのはボランティアの部分があるからだと。医師が毎日食べるのに苦労しているようだといい医療はできないといってました。ただ祖父は金もうけにはしる医師にたいしては、金もうけしたいなら医療はやるな、他の業種のほうが儲かるといっていました。
このことにたいしてはいろんなご意見あるとおもいます。医師が患者様のために医療しやすい仕組みに国はかえていかないといけないと考えます。
私はリウマチになり一線から脱落しましたが私のようなものでもなにか皆様のお役にたつことないかと模索中です。医師が病になったらどうするかを皆様にお伝えすることでなにかお役にたてたらと思っています。